決められた時間にゲームをやめられないインターネットを始めると時間を忘れてしまう。
これらのゲーム依存(ゲーム障害)を厚生労働省が疾病の認定を受けるために動き出している。この動きは国内だけの話ではなく、世界保健機関(WHO)が動きだしたからである。
子を持つ親にとっては見過ごせない深刻な問題になりうる話題である。
ゲーム障害は疾病認定へ
ゲーム障害とは日常生活に支障をきたすほど長時間ゲームにのめり込む状態のことだ。
ゲーム脳という言葉をご存知だろうか。
ゲーム脳という言葉が話題になった時代があったが、どことなくちょっと小馬鹿にしたような、安直に口にしてしまうような傾向があったように感じる。
それはゲーム脳=病気だという認識がなかったからだと思う。
今はゲーム脳と言わずゲーム障害と言葉が変わったが、言い方が変わっただけでとても病的に思えるのは私だけだろうか。ゲーム脳とゲーム障害の解釈は一緒なのである。
こうなってくると子供に対して「ゲームばかりして💢」などと小言では済まされないことがわかっていただけたのではないだろうか。
今や、ゲームを時間通りに止められない、ゲームをしていないと落ち着かない、何より自分ではどうにもゲームを止めることができない。自分をコントロールできないという時点で病気だと認識しなければならないのである。
だから親は、子供の様子をしっかりと観察しなければならない。
「飽きればやめるだろう」とか「大人になれば自然に止めるのでは」などといった簡単な話ではないようだ。
専門家の間では、自分をコントロールできなくなると言う意味では、お酒や薬物と変わらないと警鐘を鳴らしている。
これはゲーム障害だけの話ではなくインターネット依存も同じことが言えるのだ。
ゲーム障害の定義
ゲーム障害と一口に言ってもどのような症状なのか意外とピンとこないのではないだろうか。
以下がゲーム障害の症状と言われている。
- 家族や友人との人間関係や仕事学業に深刻な支障が出るほどのめり込んでしまう。この状態が1年程度続くとゲーム障害と言われる
- 遊ぶ時間を自分では抑制できない
- 日常の生活の中でゲームを最優先してしまう
- ゲームによって人間関係や健康状態を悪くしているにもかかわらず止めることができない
このような状態に当てはまるようならゲーム障害(ゲーム依存症)が疑われる。
ただ闇雲に注意するのではなく、子供の様子をしっかりと見極めなければならないのだ。
インターネット依存もゲーム障害と何ら変わらない
インターネット依存はゲーム依存よりさらに様々なデバイスが加わる。
パソコン、スマートフォン、ゲーム機などオンラインにつながった状態で使用するものが含まれる。
このようにゲーム障害とネット依存は実は深くつながっている。
なぜなら、今やゲームといえばオンラインゲームが主流だからだ。インターネットにつながっていることでゲームが楽しめる、これがオンラインゲームだ。
スマートフォンなどのアプリゲームがその代表的なものと言える。それに加えてインターネット依存にはSNSも含まれてくるのでは、と私は考える。
いや、もしかしたらインターネット依存は今やSNSが主流なのではないだろうか。SNSを利用することで人とつながっていられると思い込んでいるからではないだろうか。
その先には人が存在するのだから一概に思い込みとは言い切れないかもしれないが、しかし、顔も知らない相手と本当に心から繋がることができるのだろうかと疑問が残ってしまうのは私だけだろうか。
ゲームにしろインターネットにしろ、どちらも時間を決め自分でコントロールしながら楽しむことができれるのならばなんら問題はない。
インターネットほど便利なものは無いのだから。
最後に
今やゲーム障害やネット依存症は気持ちの問題ではなく病気として認定されています。
ですので、子供に対する見方を親である私たちは変えなければなりません。親が危機感を持って子供に接しなければ見過ごすことになってしまうからです。
ゲームだってインターネットだって、それそのものは決して悪ではないのです。善と悪、どちらに転ぶかは正しい使い方を教える我々親にかかっていると言っても過言ではないのです。
最後まで読んで頂きありがとうございましたm(__)m